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​​作品紹介

"Dulaia maw Qynorln"

​詩人夜道

STORY-あらすじ-

何時の時代か、栄えた都があった
人々が願うだけで作物が実り、清涼な水が流れる
怠惰の蔓延る、偽りの繁栄
それは一柱の神によってもたらされ、
幾多の巫女の血によって築かれたものだった

そんな都の神殿に、2人の子供が引き取られる
一人は詩人に、一人は巫女になった
二人の間には確かな絆と想いがあったが、
偽りの神には逆らえず、巫女は捧げられた

そして…

都を去る詩人に、屍が囁く
詩人は滅びを手に取り

神殺しを成すため
人であることをすて、都へと舞い戻った

End-1         

詩人は巫女の想いを受け止め
生きることを選んだ

彼女に聞かせるはずだった世界の詩
それを集めるため、彼は旅立つ

End-2       

 

Act 1  始まりから分かれ途までの物語

01 Overture

           序曲
02 Scene 1 "Mene Zaeculm at Hvoa" 

        「と或る世界で」
03 Scene 2 "Notomyras,Bealiv hann Jogdi wye" 

        「星よ、月の創りし世界の旅人よ」
04 Scene 3 "Zeiden Kierl muu Olgedi Lucria" 

        「神の言葉を託されし者」

05 Scene 4 "Luushe Iksyam" 
        「選ばれた巫女」

06 Scene 5 "Miura Fieto muu Heyrola hann" 
        「我が生涯を捧ぐは」

07 Scene 6 "Dulaia maw Qynorln" 

        「詩人と夜道」

Act 2  End-1  正史

08 Intermezzo

           間奏曲

09 Scene 1 "Navnok Dulova" 
        「星想曲」

10 Scene 2 "Fyo cyceris Enhavn Kofig" 
        「かの者を導く屍」

11 Scene 3 "Yomnude Ivnaia" 
        「永遠の豊穣」

12 Scene 4 "Firenn hann wygnoa Arvn muu Luquedi" 
        「焔は斯くして都を包みたり」

13 Scene 5 "Miura Arsion muu Heyrola hann" 
        「我が魂を捧ぐは」

14 Scene 6 "Myorliedel ette Atventyer" 
        「終幕のアリア」

15 Finale "Tuuri Nocris al Notomyr Zeid Sanne" 

        「星の女神の詩」

Act 2  End-2  旅の語り部

08 Intermezzo

           間奏曲

09 Scene 1 "Notomyr hann Nyeren...ein" 
        「導きの星は失われ…されど」

10 Scene 2 "Limn Sanne" 
        「灯りの詩を」

11 Scene 3 "Dirkyferze ette Zenmud " 
        「神々の決断」

12 Scene 4 "At Fieto Dulaia" 
        「流離いの語り部」

13 Scene 5 "Kovictione maw NouHave" 
        「裁きと回生」

14 Scene 6 "Notomyr Zeid Eha" 
        「女神の都」

15 Finale "Navnorl maw Sanne Lomran vart" 

        「星と詩の故郷へ」

SONGS-曲目-

CHARACTORS-登場人物-

​第一幕

Tuuri Nocris トゥーリ・ノクリス

神殿の巫女として神に仕える、星空のように美しい女性。透き通る紫の瞳に輝く白銀の髪、陶器のような白い肌を持つ。聡明で芯が強く、深い慈愛の心をもつ。巫女たちや都の民から“旅人を導く星”に例えられ慕われている人物。巫女という立場であるにもかかわらずリドゥアを深く愛し、自分がいなくなった後の彼の行く末を心配していた。その美しさのあまり、まだ未成年のうちに神の生贄に選ばれてしまう。

Lydua Iryason リドゥア・イリヤソン

齢18〜22。神殿の詩人兼作曲家として仕える青年。珍しい金の瞳と泉のような緑の髪が特徴。類まれな歌声と楽器の音色を持ち、様々な学問にも精通する多才な人物。気品に満ち、穏やかな物腰で自然と人を引きつける魅力を持つ。トゥーリを深く愛し、彼女を守ると誓っている。

Priest 神官長

神殿にて神に仕える者たちの長であり、神が都をつくりあげた時から都の管理を任されている権力者。民の前では高潔な人物を演じているが実は好色で非情な狂信者。巫女たちや民を見下しているため、自分に逆らう者を力で制することもしばしば。神や自分の護衛は神官たちに任せているが、自身もかなりの手練れである。神の加護も受けているため、肉体が年老いても剣の腕が鈍ることはない。

Acolytes 神官

神によって選ばれた男たち。そのほとんどが屈強な戦士で、有事の際に神の手足となって戦う役目が与えられている。神官たちは皆、神に忠実で儀式の邪魔になる者を抑え込んだり、信託に従って無慈悲な行動をとるなど、人間らしさを失っているようにも見える。

 Egil エギル

 神官長の護衛を務める神官の一人。鷲色の髪の体格のいい人物。傲慢な性格で、頻繁に巫女たちを手籠めにしようとする。

 Luka ルカ

 神殿の施設の管理を任されている神官。一見、丁寧そうに見えるが意地が悪く、気に入らない者をしつこく追い詰める執念深い人物。

 Almes アルメス

 神官長の護衛を務める神官の一人。紺色の髪の巨漢。見た目に似合わず軽薄な性格で、よく口先で巫女たちの気を引こうとしている。

 Veftt ヴェフト

 神官長の護衛を務める神官の一人。大食漢で、よく酒も飲む。巫女に接吻を迫ることも多く、その度に制止してくるリドゥアを疎ましく思っている。

 Zecyarl ゼクヤール

 若い神官の教官を務める。その盲信ぶりを生かして、神とはどんなに偉大で素晴らしいか、神官という職が名誉であるかなどを洗脳のように教え込むことが得意。

 Cornev ルネヴ

 布教係。いつも押しつけがましい説教じみた演説をする上、神と神官を敬えとしか言わないので、大多数の民たちから良く思われていない。

 Jere イェレ

 神官長の書記。老年だが好色で、巫女たちを自室に連れ込むこと楽しみとしている。

 Miska ミスカ

 大柄で乱暴な人物。横暴な態度をとり、思い通りにならないと巫女たちやリドゥアにさえ暴力をふるうこともある。もやしのような男が大嫌いとの事。

 Uljas ウルヤス

 神官長の護衛を務める神官の一人。小麦色の肌にくすんだ金の髪の筋骨隆々としている人物。頭の回転は良くない。

 Sven スヴェン

 神官たちの中で一番年下の青年。巫女や民を守る立場である神官に憧れて神殿へとやってきたが、その実態を知り心に葛藤を抱える。密かにリドゥアを慕っており、彼や巫女たちを他の神官の横暴な振る舞いから庇うなどしている。実はかなりの戦闘力の持ち主で、最年少ながら神官随一の剣の腕の持ち主。硬派で高潔さと正義を重んじる人物。

Mediums​ 巫女たち

神に捧げられるべく集められた美しい女性たち。捧げられるその日まで神に祈り、儀式の手伝いをするのが彼女たちの役目である。皆、心優しいリドゥアを慕っており、トゥーリとの仲をひっそりと応援している。

 Lozeryenn ロゼリエン

 燃えるような深紅の髪が特徴で、艶やかな雰囲気を纏う。包容力があり姉御肌で、年下の巫女たちの世話もしている。情熱的であり、他の巫女を守る為に神官に立ち向かうことも。

 Malyar メリア

 海を思わせる蒼い髪と時計盤のような瞳が特徴。常に冷静沈着で、鋭い観察眼の持ち主。その頭脳を生かして、ロゼリエンとともに神官の権力を巧くかわす。よく本を読んでおり、リドゥアからもらったモノクルが宝物。

 Olde オルデ

 穏やかで平和主義。普段は空想に耽っていることが多いが、いざというときの行動力は抜群。絵の才能があり、特に幾何学的な図面を好んで描く。意外にも運動が好きで、かなりの大食い。

 Fellin フェリン

 気が強く、男勝りで負けず嫌いな性格の少女。大人の女性に憧れているらしく、少女らしい一面も。いつもルーヴェと一緒に行動しており、オルデも誘って一緒に食糧庫を漁ったりもする。

 Rueve ルーヴェ

 太陽のように明るく元気な少女。フェリンといつも一緒で、神官に食ってかかる彼女を制止するなど心優しい人物。ミェーリを本当の妹のように思っている。巫女たちの間で流行っている「DOUJINSHI」なるものの発祥源である。

​ Miyerli ミェーリ

 一番年下の巫女。まだ幼く、物事を純粋に捉える。特にリドゥアを慕っており、頻繁にくっついては一緒に遊んでもらったりしている。トゥーリの次の生贄の候補であり、他の巫女たちと比べて少しは丁寧に扱われているもよう。後に、自分がリドゥアに抱いている感情が恋であったことを知る。

People of the laziness 怠惰の民

都に住む民たち。自然の中で生きていく術を忘れ、怠惰の鎖に繋がれたまま毎日を過ごす。時折街にやってきて布教活動をするリドゥアや巫女たちを慕う者が多く、​その大半は神よりも自らを捧げることで繁栄をもたらす巫女たちを崇拝している。神官長が言いふらしている「巫女は神と結婚して幸せになった」という言葉を信じているからか、巫女たちの苦しみを知らないままでいた。

 

Mendacious God 偽りの神

都を支配する、強大な力を持った存在。12年に一度、美しい巫女を生贄として要求し、その代わりに人々に怠惰を約束している。トゥーリがあまりにも美しいため、まだ成人を迎えていない彼女を求め、神官たちに信託を授けた。その正体は謎に包まれており、神官長以外は姿を見ることも、言葉を交わすことすら滅多にできない。

第二幕 End-1正史

Sword of the ruin 破滅の剣

古きものの残滓が結晶化して作り出された剣。丘の上にある廃墟の岩に突き立っている。この剣を手にしたものは深淵の業火に魂を呑まれる代わりに、神殺しを成せるほどの強大な力を手に入れる事ができるという。剣には意思が宿っており、それは恐ろしい声となって道行く旅人を破滅へと誘っている。

The Ghosts 亡霊たち

剣に呑まれた者たちのなれの果て。自我を失い、永遠に囚われる運命を選んだ者たちである。業火に呑まれた彼らは破滅の剣に操られるままに軍隊を成し、剣の新しい主の力となって敵を屠る。

第二 End-2 “旅の語り部

Wanderer Minstrel 流離いの語り部

リドゥア・イリヤソンその人。年を重ね、旅の語り部として各地を巡る詩人となった彼は竪琴を片手に行く先々で歌を語っていく。人々はその素晴らしい歌声に魅了され、誰もが聞き入った。髪色は紅葉したように枯れ、過ぎ去る時によって与えられた奥深さと甘美さが瞳に宿る。燻る怒りと絶望は潮水とともに洗い流され、大いなる運命を受け入れた彼の口元は穏やかに綻ぶことすらあった。しかしながらトゥーリを失った悲しみは癒えず、彼は想い人を求めることもなく人生の伴侶を見つけることもないまま、旅を続ける。そして…

King of Betrayal 魔術師を裏切った王

北の小国を治める王。隣国との戦争に頭を悩ませていた彼はある魔術師と出会う。魔術師の才を目にした王は戦争にその力を利用するため魔術師と親しくなった。しかし平和を望む魔術師は強大な魔法を戦争に利用することを拒んだため、王は魔術師を拷問。その後、戦争に負け処刑された彼は自分の死にも気づかないまま亡霊となり、一冊の本を片手に廃城を彷徨う。

Wizard of the Winter forest 冬森の魔術師

魔術研究の為に各地を旅する魔術師。街で偶然出会った王に惹かれ親しくなるが、彼が魔術を戦争に利用しようとしたため反対し国を出ようとする。しかし、腹を立てた王に捕らえられ手酷い拷問の末に息絶えた。死後の呪いを恐れた王によって古い森に封印された魔術師は今も解放されぬまま、凍える森を彷徨い続けている。

The Siren 嵐を呼ぶ人魚

船乗りを惑わせる人魚の一人。岩礁の上で歌いながら獲物を待ち構え、その美貌に騙された船乗りを食らう、海の魔物である。人魚たちにとって船とは、ご馳走を運んでくる皿のようなものだった。人魚の間では赤毛の人間の肉が一番美味であるとされているため、セイレーンは嬉々とした表情で赤毛の青年へと近づいていく。

Red headed Sailor 赤毛の船乗り

年若い赤毛の青年。まだ航海に慣れていない彼は下っ端として甲板で働いている。ある日の航海中、彼が乗っていた船は不幸にも座礁してしまった。焦る青年の耳に、ふと歌声が聞こえてくる。甲板から海をのぞく青年は人魚の美しさに心を奪われ、誘われるまま甲板を降りて行ってしまう。

Young Lydua 幼き日のリドゥア

幼かった頃のリドゥア。純真さをすて、むごい現実に向き合わざるを得なかった彼は心に大きな傷を負ったまま毎日を過ごしていた。そんな彼の心を支えたのがトゥーリだった。彼女は常に輝く希望を秘め、夜空に輝く星のように暗闇を迷うリドゥアの心を導いた。彼女の言葉を受け、現実を受け止めきれずに憔悴しきっていたリドゥアは詩人として生きる決意を新たにする。彼は銀色の朝日を、夕陽の刹那を、夜明けの星空を、言葉に描き旋律を絡めていくことで人々を幻想の世界へと誘う力を身につけていったのだった。

Young Tuuri 幼き日のトゥーリ

まだ幼かった頃のトゥーリ。リドゥアと共に神殿に連れられ、トゥーリは巫女としての美しさを、リドゥアは神の代弁者としての教養を、それぞれ磨きながら神官たちから与えられる仕事をこなす毎日を送る。先代の巫女が神に捧げられ、そのことで自分を責め日々憔悴していくリドゥアを見ていたトゥーリは、幼いながらに誓う。自分は常に聡明で輝かしく、周囲を照らす存在になる。昏い夜道を闇雲に歩く彼にとって、導きの星となると。

Goddess of Starlight 星の女神

星を司る女神。導きの女神ともいわれる彼女は昏い夜道を歩く旅人たちにとっての道標であり希望である。トゥーリの死後、生きることを選んで旅を始めたリドゥアに手を差し伸べ、彼の進むべき道を示した。その姿はどの季節の夜空よりも美しくどの星々よりも輝かしいとされている。

"Amnesyr" the God of Poetry 想の神“アムネザイア”

詩と音楽を司る神格。言葉を創り旋律に乗せることで世界中に伝えたという。アムネザイアに気に入られた芸術家は生涯枯れることのない才を与えられるとされ、主に音楽家や彫刻家、画家などから信仰されている。非常に鋭い感覚の持ち主であり、都の異変にいち早く気づき、他の神々に伝えることで対策を立てようと動き出した。

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